日本の怖い話がショート動画で強い理由
日本の怪談は、もともと声で語られてきたものです。百物語も落語の怪談噺も、派手な演出より語りと間で聞き手を冷やしてきました。だから、ナレーションと字幕で見せるショート動画にそのまま乗せやすいのです。
見てもらいやすい型は大きく四つあります。お菊やお岩のような江戸の怪談、河童やのっぺらぼうのような妖怪の話、花子さんや階段の噂のような学校の怪談、そしてきさらぎ駅のようなネット発の話です。最近は、最後の一文で意味が分かってぞっとする「意味が分かると怖い話」も人気で、コメント欄で答え合わせが始まるので反応が伸びやすい形式です。
夏とお盆の時期は怪談が特によく見られます。ただ怖い話は一年中探されているので、季節を待たずに毎週決まった曜日に出すほうが、チャンネルとしては育てやすいです。
見る場所は、 YouTubeのショートと TikTokが中心です。長めの朗読は横向きの YouTube動画にして、寝る前に流す人に向けて作る方法もあります。その場合は驚かせる音を入れず、一定の静かな調子で語るのが好まれます。
怖さは「間」で作る
一場面に一、二文。怖い一言の前には、短い沈黙を置きましょう。台本では「…」で区切ると、読み上げにも間が入りやすくなります。最初の一秒には、下駄の音や皿を数える声のような、耳に残る一言を置くのが効果的です。
声は、落ち着いた低めの語りが合います。早口で盛り上げるより、淡々と読むほうが怖く聞こえます。音楽は暗く静かなものを選び、大きな音で驚かせるのは一本に一回までにしましょう。何度も使うと慣れてしまいます。
映像は、お化けをはっきり見せないことが大切です。誰もいない廊下、雨の夜道、古い井戸のような実写の映像か、暗いシネマ風やアニメ風の AI画像が合います。 TallyReelでは、自分の台本を貼って、映像の雰囲気と男性か女性の声を選べば、字幕付きの日本語の動画になります。最後は説明せずに一言で切ると、もう一度見返してもらえます。長さは 30秒から 60秒が目安です。話が長くなるときは、前編と後編に分けましょう。
作るときに気をつけたいこと
- 伝説や噂は事実のように言い切らず、「と言われています」「という話です」と伝えましょう。
- 実際に事件や事故があった場所、亡くなった方の実名は使わないようにしましょう。遺族が見るかもしれません。
- 自ら命を絶つ描写は細かく語らないこと。 YouTubeでも制限の対象になりやすい内容です。
- 掲示板や他の人の動画の文章をそのまま読むのはやめましょう。よく知られた話でも、自分の言葉で書き直すことが大切です。
- 同じ型の動画ばかり並べず、一本ごとに自分なりの結末や視点を入れましょう。 YouTubeは、中身の同じ動画を大量に作るチャンネルを評価しません。